2025年12月30日(火)と31日(水)の2日間、東京ビッグサイトで開催されたコミックマーケット107(C107)が、ついに幕を閉じました。
結論から言うと、コミケ107は2日間で計30万人の来場者を記録し、東1〜3ホールが使えないというかつてない厳しい条件の中、50周年という歴史的節目を盛況のうちに終えました。
「東の半分が使えないなんて、絶対地獄になる…」と、開催前は多くの参加者が恐れていました。しかし蓋を開けてみれば、そこにはスタッフと参加者が作り上げた「高揚感と秩序の両立」という、コミケの素晴らしさが詰まっていました。
- 30万人を動員した圧倒的な熱量と各種データ
- 大懸念だった「東1〜3改修の影響」と現場の答え合わせ
- えなこ登場で沸いたコスプレエリアと50周年の祝祭感
- 次回C108(夏コミ)に向けた教訓と対策
この記事では、参加した方には「あの熱い2日間の余韻」を、そして惜しくも参加できなかった方には「現場のリアルな熱気と真実」を完全レポートとしてお届けします。それでは、激動のC107を振り返っていきましょう!
【結果速報】コミケ107(C107)は2日間で30万人を動員!
今回のC107は、数字の面でも非常に大きな結果を残しました。まずは全体的な概況から見ていきましょう。
前年比5万人増!コロナ前の熱狂に迫る勢い
コミケ107の来場者数は、1日目15万人、2日目15万人の合計30万人という大記録を打ち立てました。
これは、前回のC106や前々回のC105(いずれも2日間で約25万人〜26万人規模)から見て、実に約5万人もの大幅な増加となります。大晦日という日程でありながら、天候にも恵まれ、会場は終始凄まじい熱気に包まれました。
- 1日目来場者数:約150,000人
- 2日目来場者数:約150,000人
- 総来場者数:約300,000人(※前年冬コミと同水準の大盛況)
完全チケット(リストバンド)制が定着して久しいですが、それでもこれだけの人数が集まるのは、50周年というプレミアム感と、徐々にコロナ禍前の熱狂を取り戻しつつあることの証明と言えるでしょう。
約23,700サークルと108社の企業出展が魅せた熱量
来場者数だけでなく、出展者側も圧倒的な規模でした。
2日間で参加したサークル数は約23,700サークル、そして企業ブースの出展は108社に上りました。さらに、海外からの注目度も高く、75以上の国と地域から参加者が集結し、真の国際的なオタクの祭典へと成長していることが伺えました。
特に企業ブースでは、人気VTuberグループ「ホロライブ」の特大展示や、KADOKAWAを始めとする大手企業の新作発表・限定グッズ販売が目白押しで、連日長蛇の列が形成されていました。
【現場検証】東1〜3ホール改修の影響と「実際の混雑」はどうだった?
さて、ここからが本記事の核心です。
開催前からSNSで「絶対に地獄になる」と恐れられていた「東1〜3ホールの休館問題」。実際、現場では何が起きていたのでしょうか。
スペース不足を補う東8ホールの活用と、約1万サークルの落選
東京ビッグサイトの改修工事により、東展示棟の半分(東1〜3)が使えないという前代未聞の事態。この圧倒的な面積不足に対応するため、運営側は普段は使用しない「東8ホール」までをフル活用しました。
東8ホールを活用して約1,000のスペースを絞り出したものの、それでも全ての希望者を受け入れることは不可能でした。
結果として、約1万以上のサークルが当落の抽選に漏れる(落選する)という、サークル参加者にとっては過去に類を見ない厳しい倍率となりました。
参加できたサークルは、まさに「選ばれし者たち」であり、その分一つのサークルにファンが集中しやすい環境が生まれていました。
「東西移動は地獄」の予想と現実の答え合わせ
一般参加者が最も恐れていたのは、「東エリアが狭くなったことで、人が西や南に押し出され、東西を結ぶ連絡通路(ブリッジ)がマヒするのでは」という懸念でした。
では、実際の現場はどうだったのか。

草壁シトヒ早朝の入場待機列や、午前中のピークタイムにおいては、東駐車場や企業ブース周辺から「夢の大橋」まで列が伸びるほどの長蛇の列が形成されました。
しかし、午後になると比較的落ち着きを取り戻し、「待ち時間ほぼゼロ」で各棟を行き来できたという報告も多数上がっています。「事前の警告の周知によって、多くの人が無駄な東西移動を避けた」という参加者側の自衛策も大きく機能した形です。
参加者とスタッフの連携による「高揚感と秩序の両立」
この過去最大の危機を乗り越えられた最大の要因は、間違いなく「運営スタッフの神がかった誘導」と「参加者の洗練されたマナー」の連携にあります。
- スタッフによる迂回路や臨時ルートへの的確な分散誘導
- 「止まらないで進んでください」という呼びかけに対する、参加者の迅速な対応(歩きスマホの自粛など)
- 「今回は異常事態だから」と全員が譲り合いの精神を持っていたこと
狭い会場に30万人がひしめき合いながらも、大きな事故やパニックが起きなかったのは奇跡ではありません。これこそが、50年かけて培われてきた「コミケ文化」の凄みであり、「高揚感と秩序の両立」を見事に体現した感動的な景色でした。
えなこ降臨に沸いたコスプレエリアと、50周年記念の熱狂
コミケの華といえば、やはりコスプレと限定企画です。C107は50周年ということもあり、例年以上の盛り上がりを見せました。
コスプレ登録者数1.3万人超!えなこロードの圧倒的熱気
今回のコスプレ登録者総数は、なんと13,471人に上りました。
| コスプレ参加者内訳 | 人数 |
| 男性コスプレイヤー | 4,975人 |
| 女性コスプレイヤー | 8,496人 |
| 合計 | 13,471人 |
そして、C107最大の目玉の一つとなったのが、日本一のトップコスプレイヤー・えなこさんの6年ぶりのコスプレ参加です。
当日、えなこさんが登場したエリアには数え切れないほどのカメラマンとファンが殺到。数百メートルに及ぶ巨大な撮影列、通称「えなこロード(えなこウォール)」が形成され、その規格外の熱気はSNSや各種メディアのヘッドラインを独占しました。
コミケット50周年の歴史的ハイライトと記念グッズ
1975年12月の初開催から、ちょうど50年。
半世紀という歴史的節目を迎えた会場内は、強い祝祭感に包まれていました。公式からは50周年を記念した特製冊子や多数の限定グッズが販売されましたが、ファンの購買意欲は凄まじく、初日の早い段階でその多くが完売するという盛況ぶりでした。
「この場に立ち会えたこと自体が誇り」――参加者の多くが口にしたその言葉こそが、C107を象徴しています。
激動のC107から見えた次回C108(夏コミ)への教訓
大成功に終わったC107ですが、余韻に浸ってばかりはいられません。最後に、次回のC108に向けてオタクが心に留めておくべき「教訓」を整理します。
東ホール改修はまだ続く!次回も「動線の最適化」がカギ
最も重要な事実として、東京ビッグサイト東1〜3ホールの改修工事は「2026年3月末」まで続く予定です。
次回の夏コミ(C108)がもし8月開催であれば、ホールの工事自体は終わっている可能性がありますが、会場の利用状況や搬入の都合によっては再び変則的なレイアウトになる可能性もゼロではありません。
今回のように「無駄な移動をしないこと」が最大の防御策であることが証明されました。次回も事前のサークルチェックは完璧にしておきましょう。
「次回も東が全部使えるとは限らない」という危機感を持ち、公式発表の配置図が出たらすぐに自分なりのシミュレーションを行いましょう。
定着したチケット・リストバンド制度の今後
完全事前チケット(リストバンド)制は、もはやコミケの常識として完全に定着しました。当日券も「午後入場」に限定されているため、フラッと参加することは実質不可能です。
アーリー入場や午前入場を狙うガチ勢は、開催の数ヶ月前から公式アナウンスをチェックし、抽選の権利を逃さないようにスケジュールを管理する癖をつけておきましょう。
まとめ
今回は、30万人を動員し歴史的成功を収めた「コミケ107(C107)」の現場の真実を総括しました。
- 大晦日を含めた2日間で、計30万人の来場者を記録(前回比約5万人増)
- 東1〜3改修という超弩級のハンデを、スタッフと参加者の結束で見事に乗り越えた
- えなこ登場や50周年グッズの完売など、圧倒的な熱気と祝祭感に包まれた2日間だった
東ホールの半分が使えないという、誰もが恐れた異常事態。しかし蓋を開けてみれば、参加者全員の「コミケを絶対に成功させる」という熱意と洗練されたマナーによって、見事な大成功を収めました。
これは間違いなく、コミケットの次の50年に向けた偉大なる第一歩です。参加された皆様、本当にお疲れ様でした。そして、次回のコミケで、またあの奇跡の空間でお会いしましょう!